わが町の桜プロムナードに蝉を捕りにきた子どもたちが、桜の幹の下に集まり、額を寄せて何かを見守っている。Kちゃんの手のひらの上に、体調5センチほどの小さな生き物がいた。黒く光る眼をぱちくりさせている。Kちゃんがその手を掲げて、みんなで記念写真。そのあと、子どもたちが桜の木にその生き物を放すと、幹にそってよちよちと登っていった。さて、その生き物は何でしょう。
(09/07/20 CANON EOS 40D)
それは、コウモリの子どもだった。小さな黒い眼が眠そうに瞬きする。桜の幹の下から1メーター20センチほどの位置にへばりついていたのを、男の子が発見した。「こいつ、人間みたいな顔してる」と眼を輝かせている。子どもたちの好奇心が、うらやましいくらいのエネルギーを放っている。