2009年 07月 28日

古書肆。

文人都市鎌倉の伝統を残す古本屋の一つ、小町通りの「木犀堂」に寄った。ご主人の知性と美意識によって統一された空間の中で、見事に本たち一つ一つが声を放っている。世界に唯一の画風を持った大好きな画家、風間完のエッセイ集「画家の引出し」の初版本を見つけて購入し、店頭に回ると、額に収められたその風間完の小さな銅版画が陳列されていた。女性の肖像画とパリの風景画と一緒に、生前の画家から直接頒けてもらったそうだ。
「珍しいでしょ」とご主人。
「ええ、鉛筆に彩色の絵が多いのに、銅版画は初めて見ました」
「ユーモアがあって」
「これだけシンプルで、写実から離れた絵は見たことがないです」
(RICOH GR DIGITAL 2)
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上の写真の手前、芹沢銈介の本の右隣。哲人のような顔をした人物の上に、烏が乗って騒いでいる。人物は冷静。烏は空に向かって鳴き声を放つ。
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by hirofumi_nakayama | 2009-07-28 21:32 | in Kamakura city | Comments(2)
Commented by biwakokayo4 at 2009-07-29 08:15 x
上の文章を読んでいてその絵が見たいと思いました。
そして下で見ることができました。
ありがとうございます。
シンプルで知的でユーモアがあってクスッと笑えますね。
お値段は見られましたか?
いくらぐらいするのでしょうね。
Commented by hirofumi_nakayama at 2009-07-29 23:02
biwakokayoさん、きっとkayoさんの一日のお小遣いで買えますよ。
3万円を切っていました。<GR didigal 3>が発売されるし、<5D Mark 2>も懸案だし、私は、迷うばかりです。



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