さらに重く深く広い被害の規模が判明し、亡くなった方々の発表数が、累々と増えていく。
計画停電は混乱し、予め公表されていなかった交通網の運休で、月曜日を迎えた通勤者が右往左往した。原発の事故が不安をあおる。
電力、食料、燃料の供給不安が先行している。協力と混乱が相半ばする。
3時からの面会時間に合わせて訪れた湘南鎌倉総合病院は、計画停電に協力するという名目で3時から7時まで自主的に停電を実行していた。エレベーターは止まり、トイレは電気の信号によって水を流すので使えなくなった。病院内にあるコンビニでは、昨日は大量に商品があったペットボトルの水と即席麺の棚は、被災地に送ったというメモを残して空になっていた。
帰路、いくつかのガソリンスタンドは売り切れのため閉店している。
七里ヶ浜に戻ってくると、「計画停電のため3時20分から閉店します」という貼り紙をシャッターにぶら下げて、西友が閉店していた。
経済活動が停滞しないように制御することが重要な局面になる。社会全体の危機コントロールのグランドデザインが、もしあるとすれば、今後も政府内で整然と機能することを切望する。
七里ヶ浜の今日の空は、灰色。
(RICOH GR DIGITAL 3)