2007年 05月 02日

大谷石塀下のファンファーレ合奏曲。

 伊吹先生は、夜、街を歩いて、アスファルトの下に森を作るために、人知れず種を撒く。
 先生の本職は音楽家で、世界でただ一人のファンファーレ専門の作曲家でもある。
 散歩の間に、「出発のファンファーレ」、「塀の上の猫たちのファンファーレ」、「乗り捨てられた自転車のファンファーレ」など、たちどころに作る。
 その10秒ほどの作品は、「すべて『さあ、行こう』と歌っている。つまりは突撃ラッパなのだ」と言い、「皆に、『さあ、行こう』と呼びかけたい」ときっぱりした表情を見せる。
―吉田篤弘「十字路のあるところ」(朝日新聞社刊)より

 自宅の門の脇、大谷石の塀の下から一斉にエリジオンのファンファーレが鳴る。伊吹先生の撒いた種から生まれたのだろうか。
「さあ、行こうか」。(明日からまた連休だ)
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by hirofumi_nakayama | 2007-05-02 23:01 | in the home garden | Comments(6)
Commented by biwakokayo4 at 2007-05-02 23:45
かわいい花が満開ですね。
幼稚園か小学校の小さい子供の合唱団みたいです。
少し、音の外れた子もいて、それがまた、楽しくて・・・(笑)
同じような花でもその花は世界に一つだけの花です。
Commented by みちる at 2007-05-03 00:06 x
ファンファーレ専門の方がいらっしゃるんですね!(☆o☆)
ヒロさんの文章が冴え渡ってますね♪
Commented by tetsushi.s at 2007-05-03 15:14
ファンファーレ、盛大ですね。
色の違いが音の違いでしょうか。
音がイメージされる、素敵な写真ですね。
Commented by hirofumi_nakayama at 2007-05-03 20:17
biwakokayoさん、指揮している先生の汗が、でも楽しそうな表情が見えるようです。
<同じような花でも、その花は世界に一つだけの花です>
よくそこまで見えているのですね。びっくりしました、
Commented by hirofumi_nakayama at 2007-05-03 20:19
みちるさん、吉田篤弘さんの小説の世界でファンファーレ専門の作曲家が登場するのですが、ほんとにいるんでしょう。そう信じます。
Commented by hirofumi_nakayama at 2007-05-03 20:21
tetsushiさん、花の大きさも微妙に色々あって、大オーケストラでした、


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