2011年 03月 15日

地震発生後五日目。

原子力発電所の事故は、早目早目に問題を発表し、衆知を集めて可能な対策の選択肢を広げていれば、住民にもたらす深刻な影響をもっと防ぐことができたのではないだろうか。
「モウマンタイ」という広東語がある。漢字で書けば「無問題」。問題が進んでいる間は「モウマンタイ」。問題は隠れて進行し、取り返しのつかない段階で、やっと「ヤウマンタイ(有問題)」となる。香港駐在時代に経験したそんな言葉のことを思い出した。
江の電は終日運行停止。西友は12時以降閉店。
車で20分から30分ほどの距離にある病院の往復に、車の使用をやめ、今日から自転車で通うことにした。
その病院のある鎌倉市岡本では、12時から4時まで計画停電が実施された。4時ちょっと前に通電。ナースステーションでは、早速パソコンの画面に向かう病院担当者の姿が見えるようになった。
七里ヶ浜に戻る途中、側溝に流れる水を見ていた3歳ぐらいの男の子が「水、じゃんじゃん流れてる。ツナミ、ツナミ!」とおばあちゃんに向かって叫んでいた。
七里ヶ浜に戻ってくると、サービスを停止していたインターネットのプロバイダーが7時に再開。いつまたサービス停止があるか不安。
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by hirofumi_nakayama | 2011-03-15 20:26 | in Kamakura city | Comments(10)
Commented at 2011-03-15 21:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tossy at 2011-03-15 22:42 x
お疲れ様です。 お母様はいかがでしょうか。
津波の被害に追い打ちをかけて、原発がどうなるのかとても不安です。
混乱と不安・・・早期終息を祈るばかりです。

さきほど、静岡に大きめの地震がありましたが、鎌倉も揺れを感じたことと思います。
大丈夫でしょうか? こちらも、震度1と出ました。
中山さん、ブログの連載も無理なさらずに。
Commented by 水仙 at 2011-03-16 01:31 x
ふとした瞬間にじわじわと体が疲れているのを感じます。
今夜7時から9時まで、初めて計画停電がありました。
ろうそく、懐中電灯、乾電池・・・何も手に入らないまま、手持ちの明かりで子供たちと過ごしました。
さきほどの地震にはちょっと慌てました。
余震もやっとおさまってきたかな、残る心配は原子炉か・・・と思い始めていた頃。
揺れるたびあちこちに移動する震源地に、何かの罰でも課せられているような気持ちになりました。
Commented by hisami at 2011-03-16 06:33 x
水仙さん
夜の計画停電はきついでしょうね。
小さいお子さんがいればこわがっているのではないでしょうか?
広範囲にわたっての被災と言えると思います。
頑張ってくださいね。気持ちを強く持って。
Commented by uki at 2011-03-16 17:47 x
自然の爆発的エネルギーには 人は為すすべもありません。
小さい命だけど、たったひとつのかけがえのない命なのに、無力です。
しかし、原発事故は人災です。たくさんの人がさらに苦しむ状況に憤りを感じます。
きのうは娘の大学の卒業式でした。(仕事で見にいけませんでしたが・・)
震災を目の当たりにして、これから社会の一員となる彼らに希望を託したいです。
何十年もかかる復興を、わたしたちが導き手となり、若い彼らが担い手になるのだと思います。
三歳のボクも「つなみ」、胸に刻みましたね。切ないことですが、大事なことです。
Commented by hirofumi_nakayama at 2011-03-16 20:54
tossyさん、昨夜の揺れはちょっとびっくりしましたが、こちらでは瞬間ですみました。11日に地震をもたらしたエネルギーが、まだ日本近海でうろうろしているような気がします。
これから、ブログの更新、気楽に無理をしないことにします。
Commented by hirofumi_nakayama at 2011-03-16 20:57
水仙さん、子どもたちは結構、緊張を楽しんでいるかも知れません。小学生の頃、九州に住んでいて、毎年のように訪れる台風の夜の停電を浮き浮きと楽しんでいた記憶があります。安全におわったから言えることですが。
Commented by hirofumi_nakayama at 2011-03-16 21:00
hisamiさん、子どもたちは大人よりもっとたくましい、というのが、私の経験による意見です。大人が怖がれば子どもたちも怖がるので、水仙にがんばってほしいですね。気持ちを強く。
Commented by hirofumi_nakayama at 2011-03-16 21:01
ukiさん、キヤの父親のように、子どもたちに強い気持ちを残したいですね。
Commented by 水仙 at 2011-03-17 00:33 x
hisamiさん、ご心配ありがとうございます。
nakayamaさんがおっしゃるとおり、子供たちは大丈夫です。
ただ、寒いのがこたえます。子供たち、なかなか厚着してくれません。
たった数時間暖房が消えただけでこのわびしさ・・・被災した方達はどんなに心細いだろうと、早く避難所が暖かくなればと思います。


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