2015年 03月 21日

海からの贈り物。

長い間に、川から運ばれた海底のガラスを波が砕き、丸め、色を変えた。ガラスの破片は、宝石となってしっとりした輝きと色を放っている。ガラス瓶がアルミ缶とペットボトルに置き換わった現在からは、もうこんな宝石は生まれないだろう。
シーグラス3態。左、ヤドカリの殻や桜貝と一緒に、水を張ったガラスの器に収めた。中央、海岸で拾った古いインク瓶に、小さな星の破片のようなものだけを集めた。右、ビーカーに全方向に角がとれたものだけを集めて収納した。

海からの贈り物。_b0022268_1262885.jpg


by hirofumi_nakayama | 2015-03-21 20:33 | at my home | Comments(6)
Commented by 水仙 at 2015-03-21 20:53 x
おしゃれな上下のバランス。
左下の文字の存在が効いてますね。
Commented by hisami at 2015-03-22 08:56 x
ポストカードになりそうです。
nakayamaさんのセンスが シーグラスを通して光ります。
鎌倉はいろんな贈り物にあふれていてあきませんね。
Commented by uki at 2015-03-22 18:15 x
インク瓶はいつごろのものなのでしょうね。
口の欠け具合とかガラスの気泡みたいな感じが 立派なアンティークですね。
このインク瓶と巡り合った時、nakayamaさんはどんなインスピレーション感じましたか?
Commented by hirofumi_nakayama at 2015-03-22 20:47
水仙さん、タイトルを海の色に、説明文を白に。
文字に、気を使いました。
Commented by hirofumi_nakayama at 2015-03-22 20:48
hisamiさん、山の贈り物もありますしね。
贈り物を見過ごさずに、きちんと拾い上げる緊張感が必要ですけど。
Commented by hirofumi_nakayama at 2015-03-22 20:52
ukiさん、2012年の12月10日に坂ノ下の海岸で拾いました。日記に記録していました。
もう、今では万年筆を使う習慣は一般的でないし、まして、スペアインクでなく、インク瓶を使っていたのは、かなり古い時代のことでしょう。何十年も海の底で砂に洗われていたに違いない、と感じたのが最初でした。


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