アルヴァ・アアルトは、フィンランドを代表する世界的な建築家、デザイナー。没後40数年を経て、ますます彼の輝きが増している。ついこの間、2月から4月にかけて、東京ステーションギャラリーで彼の展覧会が開催されたばかりだ。
ヘルシンキの郊外で閑静な住宅地の中にある彼の自邸を訪ねた。
没後もそのままに維持され、一般に公開されている。たった一人の見学者を係員が丁寧に案内してくれた。
彼が日常に使用した作業用のデスクに、大きなガラス窓を通して明るい光が注いでいる。
ドアを開けると、彼の代表作の一つであるE60の椅子が置かれた受付のスペースに鏡。
日に焼けて色の黒い痩せた日本人が映っている。