2014年が暮れようとしている。昨年の特定秘密保護法案の強行採決に続いて、今年は集団的自衛権の行使容認が閣議決定された。血の匂いを隠して、戦争を100%否定する憲法を改正する意気込みさえ首相が漏らしている。8%への消費税増税とインフレで年金生活者や低所得者の生活の道を狭くし、格差を助長する方向に進んでいるのに、「アベノミクス」というイメージ拡張ワードによって経済効果を前面に掲げ、「この道しかない」とイメージワードをさらに重ねて右傾化の側面を見えにくくし、衆議院議員選挙を制した。不安を閉じ込めた希望だけが先行する。昨年末に抱いた感想と変わらない。われわれはどこに行こうとしているのか。
来たる新年が、平和へと向かうよう、祈ります。